ブログ
目次
サステナビリティ経営は、大企業だけのテーマではない
「サステナビリティ」と聞くと、トヨタやソニーのようなグローバル企業を中心とした取り組みというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
しかし、サステナビリティは、もはや一部の大企業だけのテーマではありません。
近年、日本でも企業によるサステナビリティ情報の開示や対応が進み、企業経営におけるサステナビリティの重要性が高まっています。2025年には、SSBJ(サステナビリティ基準委員会)からサステナビリティ開示基準が公表されるなど、国内においても開示に関する基準整備が進められています。
また、国際的にもISSB(国際サステナビリティ基準審議会)を中心に、サステナビリティに関する情報開示の基準整備が進んでいます。
こうした流れを背景に、サステナビリティは単なる環境への取り組みや情報開示の問題ではなく、企業が中長期的な成長や企業価値を考えるうえで重要な経営テーマとなっています。
だからこそ、サステナビリティへの対応を一部の担当部門だけの業務として捉えるのではなく、人・組織・業務プロセスを含めた企業全体の変革として考えることが重要です。
サステナビリティ経営が難しい理由とは?
サステナビリティへの取り組みでは、CO₂排出量やサステナビリティ関連データの可視化・管理など、ITやシステムを活用した支援が広く行われています。
その中で多く見られるのが、
- CO₂排出量の可視化
- カーボンフットプリントの収集
- Scope 1・Scope 2・Scope 3の管理
- サステナビリティデータの収集・集計
- レポーティングの効率化
といった、ITやシステムを活用したデータ管理です。
もちろん、これらはサステナビリティ経営を実現するうえで非常に重要です。
フリーダムでも、データ統合基盤やASTERIA Warpなどを活用したデータ収集・統合を支援しており、サステナビリティデータの管理や業務プロセスに関するご相談をいただく機会が増えています。
しかし、当社はサステナビリティ変革には、もう一つ重要な視点があると考えています。
それは、「人が動く仕組み」をどう作るかという視点です。
サステナビリティ変革で重要なのは「人」が動く仕組み
サステナビリティへの取り組みが難しい理由は、必ずしもシステムにあるわけではありません。
最大のボトルネックは「人」であることも少なくありません。
例えば、経営企画部門が中心となって全社的なサステナビリティ施策を推進しようとしても、現場からは、
「通常業務が忙しいので、後回しにしたい」
「なぜこのデータを集める必要があるのか分からない」
といった反応が出ることがあります。
経営層からも、
「それは利益につながるのか?」
「どのように企業価値を高めるのか?」
「取り組まないことによるリスクは何なのか?」
といった問いが出てくるでしょう。
どれだけ優れたシステムを導入しても、
- なぜ取り組むのかを理解している
- 自分の業務との関係を理解している
- 実際の業務で行動に移せる
- 継続的に改善できる
という状態にならなければ、サステナビリティは企業に定着しません。
仕組みを作るだけでは、変革は起こらない。
当社は、ここにサステナビリティ変革における本質的な課題があると考えています。
サステナビリティ変革は「IT」だけでは進まない
サステナビリティというと、データ収集やシステム導入に目が向きがちです。
しかし、企業が本当に変わるためには、ITだけではなく、人・組織・業務プロセスを同時に変えていくことが必要です。
例えば、CO₂排出量を自動的に集計できるシステムを導入したとしても、現場が正しいデータを入力しなければ意味がありません。
データを入力する業務そのものが非効率であれば、担当者の負担は増えてしまいます。
また、集めたデータを経営判断に活用する仕組みがなければ、単なる「報告のためのデータ」で終わってしまいます。
だからこそ、「① 人が理解する → ② 業務を変える → ③ データを整える → ④ システムで支える → ⑤ 継続的に改善する」という一連の流れが重要になります。
サステナビリティ変革を支える「OCM」と「BPM」
そこでフリーダムが重視しているのが、Organizational Change Management(OCM)とBusiness Process Management(BPM)です。
OCMは、人や組織が変化を理解し、受け入れ、実際の行動につなげていくための考え方です。一方、BPMは、業務プロセスを可視化し、課題を特定しながら継続的に改善していくための考え方です。
サステナビリティを単なる制度対応やレポーティング業務として捉えるのではなく、企業の業務や組織、文化そのものを変えていく取り組みとして考えます。
そのためには、まず社員一人ひとりが、「なぜサステナビリティに取り組む必要があるのか」を理解することが重要です。
そして、その理解を実際の業務や行動につなげていく必要があります。
法人向けサステナビリティ研修「Sustainability Training for Business」
こうした考えから生まれたのが、ビジネス向けのサステナビリティトレーニング「Sustainability Training for Business」です。
Sustainability Training for Businessは、サステナビリティに関する基本知識だけではなく、
- なぜ企業がサステナビリティに取り組むのか
- サステナビリティと企業経営はどう関係するのか
- 日々の業務とサステナビリティはどうつながるのか
- 社員一人ひとりが何を意識すべきなのか
といった内容を、分かりやすく学べるeLearningコンテンツです。
重要なのは、一部のサステナビリティ担当者だけが知識を持つことではありません。
全社員が共通の理解を持ち、同じ言葉でサステナビリティについて考えられる状態を作ること。
それが、組織変革の第一歩だと考えています。
「BTD for Sustainability」 ― 教育から業務変革へ
しかし、教育だけでは企業の変革は完了しません。
知識を身につけた後は、それを実際の業務プロセスに落とし込む必要があります。
そこで活用するのが、当社独自の経営変革メソッドである、「Business Transformation Discovery(BTD)」です。
BTDでは、BPMを活用して企業の業務プロセスを可視化し、以下のような観点から課題を整理します。
- 現在の業務プロセスの把握
- サステナビリティ対応における課題の特定
- 属人化・非効率な業務の洗い出し
- データ収集・管理プロセスの整理
- 改善すべき業務の優先順位付け
- 継続的な改善ロードマップの策定
このアプローチをサステナビリティ領域に適用したものが、「BTD for Sustainability」です。
サステナビリティへの取り組みを、単なるチェックリストや開示対応で終わらせるのではなく、企業の業務プロセスを変え、将来的な競争力につなげる経営変革として捉えます。
BPMを活用したサステナビリティ変革
フリーダムでは、BPMを活用し、業務プロセスを起点としたサステナビリティ変革を支援しています。
サステナビリティへの対応を単なるシステム導入として捉えるのではなく、業務プロセスそのものを見直し、継続的な改善につなげることを重視しています。
具体的な取り組みについては、こちらの記事でご紹介しています。
サステナビリティを「経営変革」へ
サステナビリティは、環境問題への対応だけを意味するものではありません。
企業が持続的に成長するために、人・組織・業務プロセス・データをどのように変えていくのかを考える、経営そのものに関わるテーマです。
だからこそ、サステナビリティへの取り組みを成功させるには、システムだけを見るのではなく、人、組織、業務プロセス、データ、そして企業文化を一体として捉える必要があります。
フリーダムは、単なるシステム導入会社ではなく、「人と組織の変革」を支援する経営変革パートナーとして、企業の持続的な成長を支援します。
「Sustainability Training for Business」や「BTD for Sustainability」を通じて、サステナビリティを「対応するもの」から「企業の競争力につなげるもの」へ変えていくこと。
それが、フリーダムが目指すサステナビリティ変革です。
サステナビリティ変革についてご相談ください
サステナビリティ教育、業務プロセスの可視化、データ統合、BPM、BTD for Sustainabilityなど、企業ごとの課題に合わせたアプローチをご提案します。
サステナビリティを「開示や制度への対応」で終わらせるのか、それとも「企業の競争力を高める変革」につなげるのか。その違いは、システムだけではなく、人・組織・業務プロセスまで変えられるかどうかにあります。